2013年08月06日
ハンドメイドルアーのコーティングについて
最近、自分でルアーを作り始めました。
と言っても、高校生の頃からバルサで作っていました。(ヤニ止めして、スプレーで吹いて終わりと言うお粗末な品でした。)
大人になってからよりバス釣りにのめり込んでしまった。
こういうルアーが欲しい。こんな見た目で、あんな動きのルアーが、こんくらい飛ばせれば。。。
そんな悶々とした日々を過ごしておりました。
ないものは作ればいい!!!!
と言うことで、懲りずにまたやりだしたルアー作り。
みかんさんからのリクエストもあり、少々紹介させていただきます^^
素材は、基本ホームセンターで売っているバルサを使っています。
コーティングについてですが、ルアーのコーティングには大きく分けて2種類の塗料が使われています。
ご存知の方もいると思いますが
ウレタンとラッカーですね。
ウレタンはケミカルなパワーで硬化する塗料。(詳しくはわすれましたw)
ラッカーはシンナーが揮発することによって硬化する塗料。
ですから、ウレタンの上にラッカーをのせることはできますが、ラッカーの上にウレタンをのせることはできません。
ウレタンをのせてしまうことによって、ラッカーに含まれたシンナーの逃げ場がなくなっちゃうんですね。
硬化不良を起こして、地獄絵図のようになります。
私は高校生の頃はウレタンニスを使っていましたが、今回からはニトロセルロースセメントと言うラッカーを使っています。

10年以上前に買ったニスwきばんでますw

今現在使っているニトロセルロースです。硬化も早くて、硬くなります。とても使いやすいです。
「藤倉応用加工」さんで、ルアー用塗料として購入できます。
バルサを削ってルアーの形を作り、ウエイトとワイヤーを入れたら、コーティング開始です。
1回目はバルサが塗料を吸います。乾燥するとケバが立ち、ザラザラした手触りになります。
320~600番のサンドペーパーでてきとーにケバをとります。ケバが取れればいいので、やり過ぎないように軽く全体に当てるだけにします。
2回目以降からは、塗膜が形成されてきます。
3回目~4回目でしっかり乾燥させます。320番のサンドペーパーで表面を整えます。
塗膜が剥がれてしまったら、またニトロセルロースにドブ漬けします。
全体の形を整えたら、アルミを貼ります。
アルミ貼りは、今まで台所用のアルミホイルを使っていて、かなり苦戦していました。
柔らか過ぎて破けちゃうんですよね。時間もかかるし。。。
なので、アルミシートを使います。アルミの裏に粘着性のテープが一体化しています。
私が使ってみたのがこちら

光沢のあるタイプです。台所のアルミホイルより8億倍張りやすいです。
でも、お勧めはこちらです。

理由は、1mあたりの単価が安いのと、ニトロセルロースで薄くコーティングされているので、傷がつき難く、コーティングの密着も良いと思えるからです。ホームセンターで簡単に手に入ります。
いよいよアルミ貼りの工程に入ります。ここまで来ると、気分も盛り上がってきますw
先ずは、鱗を書きます。
(蛇足ですが、私はルアーは 見た目<動き だと思っているので、個人的にはルアーに鱗模様は必要ないと思っています。しかし、折角作るなら、アングラーも釣れるルアーを作りたいので頑張って鱗も書きますw)
用意する物は30cmスケールと、ケガキ針と、名前忘れたwくるくるするやつ(ユザワヤで買いました)

スケールをアルミテープの端にあてがって、くるくるしたやつで点を均一にけがきます。

ちょっとわかり辛いと思いますが、左端は点をけがき終えた状態です。
両方の点と点をスケールとケガキ針で斜めに繋ぐと、鱗模様の完成です。私は10個前後ずらしています。
網目模様になったアルミテープから、ルアーの形を切り取ります。エラの部分は鱗のないものを使います。

くるくる(名前が思い出せず、申し訳ないです。)で側線を書きます。

それっぽくなってきましたね。上にあるのはこのルアーのテンプレートです。エラに「Jima」と書いてあるのは、私の苗字が〇島だからですwww
この状態でエラのデザインを細部まで書きます。私のは至ってシンプルですがw
では、早速ルアーに貼っていきます。

私はお尻の方からJOJOに貼っていきます。全体に貼ったら、指の腹で伸ばします。
この状態だと、またアルミはルアーに密着していません。
ここから、硬い棒のようなもので馴染ませます。私は爪楊枝を使います。

少し馴染んできたでしょうか。この工程をやるかやらないかで、仕上がりの表情が変わってきます。

やりすぎて傷がついちゃいましたw
ですが、中々ルアーっぽくなってきたと思いませんか?

この後は再度ニトロセルロースにドブ漬けをして、コーティングします。4~5回やったらアルミとボディとの段差を800~1000番のサンドペーパーとります。

今回は長くなるので省きますが、目玉を入れて何度かコーティングした状態です。
このルアーは表層サーチ用のトップウォーターになる予定です。
タダ巻きだと緩やかなローリングアクション。ジャークすると左右にダートする使用です。夏の表層を意識してはいるのもも、プレッシャーによりスプークしてしまっているバスにスイッチを入れる、、、予定。あくまでも予定ですwちゃんとスイッチ入れられるといいなぁw
トッパーの友人が早速レンタルを希望してくれたので、完成したら早速テストしてもらおうと思います。今から楽しみです。
最後にルアーのコーティングで注意すべきことは、第一石油類と第二石油類があり、第一石油類の塗料を使うべきだということです。
第二石油類の塗料でもルアーを作りましたが、塗膜が柔らかい印象を受けました。ハードに使ったら1シーズンもたないでしょう。
後、第一と第二を混ぜるのもダメですw地獄絵図ですw
私は、調べては挑戦の繰り返しで、失敗ばかりしてきました。特に塗料www(何度深夜に枕を濡らしたことでしょう。。。)
最近やーーーっと実釣で使える物が完成しつつあります。もっともっと勉強して、少しでもルアーの完成度を上げていきたいです。
みかんさん、こんな感じで大丈夫でしょうか?^^;
少しでも参考になれば幸いです。
Posted by マクソン at 22:52│Comments(4)
│ハンドメイド
この記事へのコメント
コメント遅くなりましてすみません(>人<;)
長文ありがとうございました!
かなり詳しく説明してくださって、真似したいとこたくさんありましたψ(`∇´)ψ特にアルミ貼り!
ちなみに地獄絵、何度かやったことあります( ´ ▽ ` )ノ笑
長文ありがとうございました!
かなり詳しく説明してくださって、真似したいとこたくさんありましたψ(`∇´)ψ特にアルミ貼り!
ちなみに地獄絵、何度かやったことあります( ´ ▽ ` )ノ笑
Posted by mikan0729 at 2013年08月09日 22:29
みかんさん
こんばんは!
アルミ貼りはアルミシートを使う事で、劇的に楽になりました!
ついさっき、着色後のドブ付けで色が流れて、阿鼻叫喚の地獄絵図でした~;;
こんばんは!
アルミ貼りはアルミシートを使う事で、劇的に楽になりました!
ついさっき、着色後のドブ付けで色が流れて、阿鼻叫喚の地獄絵図でした~;;
Posted by マクソン
at 2013年08月10日 00:15

初めまして。
最近、何十年かぶりにルアー作りをしている、48歳のおっさんです。
めちゃめちゃ参考になりました。
ありがとうございます。
最近、何十年かぶりにルアー作りをしている、48歳のおっさんです。
めちゃめちゃ参考になりました。
ありがとうございます。
Posted by ヴァン at 2018年03月26日 00:17
ヴァンさん
返事が遅くなりました。
コメントありがとうございます!
参考になれば幸いです◎
返事が遅くなりました。
コメントありがとうございます!
参考になれば幸いです◎
Posted by マクソン
at 2018年08月16日 02:53
